読書の記録148
◎『川端康成全集 第三十二巻』 川端康成著 (新潮社)
川端康成全集 第三十二巻の新文章読本を読みました。
気になったところ
まえがきからひかれました。
文章は、人と共に変わり、時と共に移る。
一つが消えれば、一つがあらわれる。
文体の古び方のはやさは思いの外である。
つねに新しい文章を知ることは、それ自身小説の秘密を知ることである。
同時にまた新しい文章を知ることは、古い文章を正しく理解することであるかもしれぬ。
明日の正しい文章を・・・・・生きている、生命ある文章考えることは、私たちに課せられた、光栄ある宿命であろう。
第一章
一、
日に新たな文章の道は、戦争以後はその特徴が殊に著しいようで、しかし底に流れる一つのものは案外不変なものでなかろうか。
永久に古く、しかもつねに新しい何かを求めるのが、われわれの道かもしれぬ。
三、
言葉と文字の発見によって、人類の精神と文化が無限に発達したということは言い得よう。
文章は小説の命であると同時に、文章はまた小説発展の束縛者でもある。
文章に~永久に研究の対象であろう。
また、川端康成全集 第三十二巻は、新文章読本以外にも文章関連が、いっぱい掲載されています。
・現代作家の文章を論ず
・新文章論
・文章学講話
・現代作家の文章
・書簡の書き方
・走馬燈的文章論
・文章について
・文章
・わが愛する文章
気になったところもかなりあり、うつしたくなるところもかなりあり、
文章についてのいろいろな情報がありためになり、手元において何回も読みたくなる本でした。
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