読書の記録147
◎『谷崎潤一郎全集 第二十一巻』 谷崎潤一郎著 (新潮社)
谷崎潤一郎全集の第二十一巻の文章読本を読みました。
気になったところ
感覚を研くこと
読者自身が感覚を以て感じ分けるより外に、他から教えようはない
○名文とは如何なるものぞ
長く記憶に留まるような深い印象を与えるもの
何度も繰り返して読めば読むほど滋味の出るもの
感覚を研くには
出来るだけ多くのものを、繰り返して読む
実際に自分で作ってみる
言霊(ことだま)
言葉の魅力
人間が言葉を使うと同時に、言葉も人間を使うことがあるのであります。
文章の要素
一、用語
ニ、調子
三、文體
四、體裁
五、品格
六、含蓄
われわれの言語や文章も、その習性に適するように発達した。
で、優雅と申しますのは、このわれわれの、己を空しうして天を敬い、自然を敬い、人を敬う謙遜な態度、それから発して己れの意思を述べることを控え目にする心持ちの現れでありまして、品格と云い、礼儀と云いますのも、この優雅の徳の一面に外ならないのであります。
気になったところもかなりあり
文章についてのいろいろな情報がありためになり、手元において何回も読みたくなる本でした。
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